和国の教主・聖徳太子の憲法十七条&その他の功績
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⇒ 聖徳太子の十七条憲法の全文 |
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| ◆聖徳太子が紙幣に登場した期間は我が国最長◆ 私は、戦後の我が国の紙幣に、どういう人がどれくらいの期間登場したか調べたことがあります。その結果、他の人に比べて聖徳太子が登場した期間が圧倒的に長かったことを知り、非常に驚きました。また、期間が長かっただけでなく、もっとも多い時には、一万円札、五千円札、千円札の3つに同時に登場していました。聖徳太子がこれ程重要人物であったということは、戦後になっても、まだまだ日本の国は道徳を非常に重んじていた紛れもない証拠です。 ところが、昭和50年代の終わり頃に、聖徳太子はあらゆる紙幣から一切姿を消しました。日本人は道徳よりも、西洋文化や物質文化を選択したということです。その結果が、今の世の中のありさまです。現在紙幣に登場している人々の功績も、我が国の発展のためには多大なものがありましょう。しかし、1400年にわたって日本人の道徳心の本となってきた聖徳太子の功績とは比べものにならないと私は思います。日本の国家が聖徳太子を紙幣の中から抹殺し、長い間、日本人の道徳心を支えてきた十七条憲法を闇の中に追いやってしまったことは、大変な過ちであり、また、大変な損失であると思います。 ◆激動の時期に政治を任せられた聖徳太子◆ ここで、聖徳太子の功績について簡単に触れておきます。十七条憲法の後に簡単に載せました略年表のとおり、聖徳太子は574年にお生まれになりました。その頃の日本はどういう時代だったかと言いますと、物部、蘇我という二大豪族が争いを繰り返し、聖徳太子が成人される頃には、ついに、物部氏は蘇我氏に亡ぼされました。その上、あろうことか、蘇我氏は図に乗って主君である崇峻天皇を殺してしまったのです。 このような大変な時代に即位されたのが、我が国で最初の女帝・推古天皇です。推古天皇の摂政として政治を任された聖徳太子は、これを何とかせねばならないと思い、大いに知恵を絞られた訳であります。その第一弾が、603年に制定した「冠位十二階」です。これは、従来の物部、蘇我といった門閥専権の悪弊を打破し、功績によって身分を定める制度です。今、我が国でも学閥や年功序列制がゆらぎ、功績第一主義になって参りましたが、これを最初に取り入れた人は聖徳太子です。 ◆憲法十七条を制定◆ 次に、604年にはここに取り上げる「十七条憲法」を制定しました。憲法というと、現在の「日本国憲法」のように「国民の権利や義務」を定めた国家の基本法というイメージがありますが、十七条憲法はこういった今の憲法とは性格が違い、朝廷に仕える臣下(今で言う政治家や公務員)に対しての道徳上の教訓や服務規律です。 ◆小野妹子を遣隋使として派遣◆ さらに、607年には小野妹子(おののいもこ)を遣隋使として派遣しました。この時、聖徳太子が送った国書は、中国側の国史である「隋書」に記録されている非常に有名な文章です。「日出ずるところの天子、書を日没するところの天子に致す、つつがなきや」という書き出しです。我が国は朝日が昇る国であり、あなたの国は夕日が沈む国だということを、今まで中国にヘイコラしていた日本が堂々と言ってのけたのです。私はこの言葉を読むたびに、血潮の燃える思いがいたします。聖徳太子は、外国の顔色を伺いながら赤くなったり青くなったりしている今の日本の政治家とは根本的にレベルが違います。今の日本があるのは一体どなたのお陰か、我々は改めて良く考えるべきであります。 この時、隋の皇帝は非常に怒り「二度とこういうものを取り次ぐな!!」と言ったと伝えられています。それにもかかわらず、その後、国交は対等の立場で行われました。このことからも、聖徳太子が大国「隋」も感心するような立派な礼儀正しい姿勢をもって接したことは容易に想像できます。そして、遣隋使はその後さらに2回派遣され、隋で学んだ多くの留学生は我が国の発展に大いに貢献しました。 ◆仏教を大いに奨励◆ 聖徳太子の功績としてもう一つ忘れてはならないのが、「仏教の奨励」です。十七条憲法の第二条にある「篤く三宝を敬え」というのがそれに当たります。今でこそ「葬式仏教」などという蔑称もありますが、歴代の天皇や武士の中には、篤く仏教に帰依して、その教えをもとに政治を行った人は少なくありません。やはり、仏教を抜きに日本の歴史は語れません。それから、仏教の興隆に伴って栄えた、いわゆる「飛鳥文化」と言われる仏教美術です。 ◆憲法十七条は、政治家・官僚の服務規律◆ さて、本題の十七条憲法のことに戻りますが、前にも述べましたように、この憲法の内容は政治家や公務員に対する道徳上の心得や服務規律です。条文中に出てくる「群臣百寮」とか「郡卿百寮」のことです。当時、字が読める人といったらそういう人々だけだった訳ですから、当然と言えます。これを読みますと、当時も今と同じように、贈収賄や派閥争いに明け暮れていたことが手に取るようにわかります。今は当時と違い「殺す」ということがなくなっただけで、あとは少しも変わりません。科学が進歩し、生活は豊かになっても、人の心は良くなったり悪くなったりしながら、結局は1400年前と比べて、全然進歩していないということを、毎日テレビを見るたびに感じます。 十七条憲法の中で、聖徳太子は「私利私欲を捨てて、上下結束しなさい」ということをくどいほど言われています。そうでなければ、小さいことならともかく、大きな問題は決して解決できないのです。この教えは、代々我が国の為政者に受け継がれ、江戸時代には「武家諸法度」「公家諸法度」の中に取り入れられ、最も近くは、明治天皇の「五箇条の御誓文」にも取り入れられています。 ◆世界のの七不思議・我が日本国!!◆ 我が国には、外国の人々にはとても理解できないような「奇跡」が沢山あります。例えば明治維新です。どこの国でも、政権が交替する時には双方非常に多くの血を流し、負けた方のリーダーとその一族郎党は皆殺しです。江戸城の無血開城、大政奉還、そして、多くの幕臣が明治政府で活躍したことなどは、外国人には到底理解のできないことです。それから、世界中の誰もが、当然日本が負けると思っていた日露戦争での大勝利。さらに、第二次世界大戦で壊滅した日本が、あっという間に世界一の経済大国になったことなどです。こういう時には、例外なく、多くの人々が私利私欲を捨てて結束していました。このように、日本人は上下結束して幾多の国難を乗り切り、第一条の最後にある「何ごとかならざらん」という言葉を証明して参りました。 ◆元総理大臣・森さんの発言◆ 余談ですが、元総理大臣の森さんが「日本は天皇を中心とする神の国だ」と言って、各方面から集中攻撃を浴びたことがありました。こういうことは、総理大臣の立場にある方が言ってはならないことです。しかし、この言葉は、以上のような歴史的事実に裏付けられているということも、日本人として知っておく必要があると思います。神の国だからすごいのではなく、国民全体が私利私欲を捨てて一丸となった時には、鬼神も感動し、力を貸してくれるということです。 ◆独断専行は必ず破綻する◆ また、反対に、第二次世界大戦での敗戦など、うまく行かなかった時には、例外なく結束はなく、そこには一部の人々の独断専行が必ず見られます。十七条憲法の教えを守らないでうまく行くことなど、世の中に何一つとしてありません。大臣が経済を立て直そうとして頑張っている時に、野党はおろか、同じ党派の中にさえ足を引っ張る人がいるようでは、どんなに優秀な人が大臣になっても、経済など絶対に良くなりません。 ◆ 一番大事なことを知らない「優秀な?人々」◆ 私がこの文章を作成している時、リクルートの江副元会長の有罪判決が下されました(2003.3.4)。「あんなに優秀な人がどうして!?もったいないことを」と思うのは、私一人ではないと思います。そして、追い討ちをかけるように、翌日は坂井衆議院議員がヤミ献金で逮捕されました。この人たちだけでなく、たった一つの過ちで一生を棒に振った人は数え切れません。一所懸命勉強し、寝食も忘れて働いたのに、たった一つのことを身につけていなかったばかりに、すべてを失うのです。その、たった一つがこの十七条憲法です。「贈収賄などは、絶対にしてはならない」とちゃんと書いてあります。能力が多少劣っても、一生を棒に振ることはありません。しかし、道徳心に欠けていたらすべてを失う可能性が一気に増えます。こういう肝心なことを忘れた今の日本の教育は、完全にピントがずれていると思います。だから、この十七条憲法を闇の中に追いやったことは、国家の過ちであり、損失だと私は声を大にして言いたい訳です。 ◆憲法十七条の復活を心から願います◆ これだけ政界、官界、財界の道徳心の欠如が問題視される今の世相の中では、きっとそのうち、この十七条憲法は復活するに違いないと私は見ています。微力ながら、それまでのつなぎとして、このたびホームページでご紹介することを思い立ちました。聖徳太子の教えに賛同し、自分もぜひ実行しようと思った方は、ぜひとも、ご家族やお友達にも教えてあげて下さい。 原文は漢文ですが、ご紹介するのは読み下し文です。1400年前の文章とはとても思えないくらいわかりやすく、説得力があります。力強く、美しく、熟読すればするほど味わい深い文章です。私自身の注釈などは一切加えませんでした。一字一句にこだわるよりも、幾度も読む中で、聖徳太子の願いを肌で感じ取っていただきたいと思います。 もし、幾度読んでもわからないところがあったら、メールをください。私にわかる範囲でお答えしましょう。 |
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