★骨盤のゆがみは顔のゆがみへ。さらに神経まで圧迫!!★
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皆さまこんにちは。今月は、「風が吹くと桶屋が儲かる」ようなテーマです。この言葉、年配の方はご存じでしょうけれど、若い方はいかがでしょうか?これは、江戸時代の話で、昔は良く使われた言葉ですが、今はあまり使われません。
ということで、健康とは関係ありませんが、一つ皆さま、ここで昔の言葉の勉強をしましょう。では、風が吹くとなぜ桶屋が儲かるのでしょうか? ◆風が吹くと桶屋が儲かる◆ 「まず、風が吹くと砂ぼこりが舞い上がります。すると、それが目に入りますから、目が不自由になる人が多くなります。江戸時代には、目が不自由になると、三味線を弾いてそれを生活の糧にする人が多かったそうです。その結果、三味線の需要が増えます。三味線は猫の皮で作りますから、猫がいなくなります。猫がいなくなると鼠が増え、あちこちの家の桶をかじります。それで、桶が大量に破損し、桶屋が儲かる」、という話です。 これは、一見何の関係もない2つの出来事が、実はたどって行くと関係がある、という場合にも使われますし、無理やり屁理屈をこじつけたような場合にも使われます。「風が吹くと桶屋が儲かるような話だなあ」と。 ◆骨盤がゆがむと体全体がゆがむ◆ それでは、本題の「骨盤がゆがむとなぜ顔がゆがむのか?」というご説明に入りましょう。それにはまず、人体の骨格の概要を知っておいていただかねばなりません。良くご存じでない方は、このホームページの「運動用枕」のページを開いて下さい。すると一番上に骸骨の絵が出て参ります。左側の正面から見た絵で、体のほぼ真ん中にある「蝶のハネ」みたいな形をした骨が骨盤です。 ご覧のように、この骨盤の下には脚の骨があり、上には背骨があります。骨盤は、胴体と脚を繋いでいる「蝶つがい」とも言えますし、また、扇子の「要(かなめ)」のような役割りであるとも言えます。つまり、骨盤が歪むと、骨盤から上(背骨や顔)も骨盤から下(脚)も歪むということです。家に例えれば、基礎が傾けば、柱も傾き、屋根も傾くのと一緒です。 ◆骨盤はなぜゆがむのか?◆ それでは、「骨盤はなぜゆがむのか?」ということですが、原因は無数にあります。同じく、このホームページの「NGポーズ集」のページをご覧下さい。これらはゆがむ原因の一部に過ぎません。 このほかに、「悪い姿勢」と言っては語弊がありますが、仕事やスポーツのほとんどすべては、ゆがみの原因になります。なぜならば、我々には右利き左利きというものがあります。例えば、右利きの方であれば、試しに右手で重たいものを下げてみて下さい。すると、体はバランスを取ろうとして、無意識に左に傾きます。スポーツにしても、ほとんどの種目に右利き左利きが関係します。 それから、ほとんどすべての仕事は「前かがみ」です。国会議事堂の後ろの方の席で、ふんぞり返っていびきをかいている姿が時々放映されますが、あのくらい偉くなったら別です。でも、普通の人はみんな「前かがみ」です。 以上のような、日常生活や仕事、スポーツなどにおける偏った姿勢や動作が毎日の習慣として積み重ねられているうちに、骨盤はゆがんで行きます。 そして、その前に、もっと大きな、根本的な原因があります。それは、「人間は直立歩行である」ということです。つまり、四足動物の半分しか支えがありません。人間として生まれたことは、誠にありがたいことではありますが、「骨盤がゆがむ」という宿命を背負ってきているということです。 ◆「骨盤がゆがむ」とはどういう状態を言うのか?◆ では、骨盤がゆがむというのは、どういう状態を言うのでしょうか?骸骨の絵のような左右対称の「蝶のハネ」が開いてしまったり、左右対称でなくなったりするわけです。具体的に言いますと、上に上がります。両方ゆがんでいる方がほとんどですが、ゆがみのひどい方の骨盤が、そうでない方よりも上に上がります。すると、下についている脚の骨も一緒に上に上がります。つまり、脚の骨の長さ自体は変わりませんが、骨盤のゆがみの結果、片方の脚が短くなります。 ちなみに、当院へおこしになる方の歪みの状況を見ますと、右利きが圧倒的に多いことが関係しているのでしょうか、右の骨盤が上がって、右脚が左脚に比べて短くなっている方が圧倒的多数です。 左右の脚の長さの差は、最もひどい方で6〜7cmもあります。つまり、片方の足にハイヒールの靴を履いて、もう片方の足は裸足で歩いているに等しいわけです。 ◆骨盤がゆがむと顔までゆがむ仕組み◆ ここで皆さま、一つ実験をしてみて下さい。ハイヒールでなくて結構ですから、少し底が厚めのサンダルを左足に履き、右足は裸足で立って下さい。そうしますと、@右脚の方が短いですから、体は右に傾きます。Aこのままでは右に倒れてしまいますから、無意識に腰を「く」の字にまげて、胴体を左に傾けてバランスを保ちますね。Bすると、頭は左に倒れたままですから、これでは物がまっすぐ見えません。そこで、首を右に歪ませて、顔を立て直すわけです。しかし、それでもまだ、目は左右同じ高さの一直線にはなっていません。 ところが、体のバランスは、主として、この目と、もう一つ内耳の三半規管(平衡規管)で保ちます。ですから、目だけはどうしてもまっすぐ一直線になっていなければなりません。Cそれには、最終的に顔を歪ませて目を左右同じ高さにするしかないのです。これが、「骨盤が歪むと顔が歪む」理由です。ああ、疲れた!!ようやくここまでたどり着きました。やっぱり、これは「風が吹くと桶屋が儲かる」です。 ◆具体的に、顔はどのようにゆがむのか?◆ ゆがみ方としては、「頬骨」の高さが左右違ってきたり、「顎」がずれて口が左右対称でなくなったり、といった形で現れます。顎は関節ですから、ずれるのはまだわかりますが、「頭蓋骨」は、普通一つの固定した器と考え勝ちです。しかし、一見一つの固定した骨に見える頭蓋骨も、実は、前、右、左、後ろからいくつかの骨が噛み合わさって成り立っています。だから、頭蓋骨そのものもゆがみ、頬骨の高さまで左右違ってくるのです。 余談ですが、人と話をするときに「顔を歪める」癖がある場合にも、筋肉のつき方が偏り顔は歪みます。名前は出せませんが、政治家にはこういう人が何人かいますね。こういう人は、体のゆがみよりも先に心のゆがみを治すべきでしょう。 ◆顔がゆがむことによる自覚症状◆ では、「顔がゆがむとどうなるのか?」ということですが、「歯の噛み合わせが悪くなる」「顎の付け根が痛くて、物を噛めなくなる」「目まい」「耳鳴り」などが現れます。 ◆顔のゆがみだけ治しても無意味◆ 以上のように、顔は単独でゆがむのではなく、骨盤が歪み、腰が歪み、背中が歪み、首が歪んだ結果歪みます。テレビ番組で、時々、顔の歪みを瞬時にして治すデモンストレーションをやっていますが、くれぐれも、顔の歪みだけを治そうとは思わないで下さい。いくら顔の歪みを治しても、そこから下が歪んでいたら、顔もまた歪みます。というよりも、顔の歪みは、後で述べますように、体が不健康になっているという危険信号です。ですから、まず、体の歪みを根本から治して下さい。そうすれば、今の順序を逆にたどり、顔も元のきれいな状態に戻って行きます。 これで、テーマ名にした「骨盤が歪むと顔が歪む」話は終わりです。しかし、今回はこれで終わりではありません。むしろ、本当はここから先が「本題」であると言えます。 ◆本当に恐いのは、神経の圧迫◆ まず、骨盤から上にある背骨(脊椎)の話です。脊椎は一本の「棒」ではありません。魚の骨と同じように、人間の骨も、多くの骨から成り立っており、その骨と骨の間にある軟骨を「椎間板」と言います。皆さまご存じの「椎間板ヘルニア」は脊椎がずれた結果、椎間板が圧迫されて飛び出した状態を言います。この「飛び出した」をドイツ語で「ヘルニア」と言います。 脊椎は、下から「尾骨」、「仙骨」、腰の部分の「腰椎(5本)」、胸の後ろの部分の「胸椎(12本)」、首の部分の「頚椎(7本)」から成り立っています。この脊椎の中には、脳から出た非常に太い神経が通っています。そして、さらに1本1本の骨の間からは枝のように神経が出て、それが手足や各臓器につながり、脳との連絡を取っています。 ですから、脊椎が歪むということは、その枝のように出ている神経の根元を圧迫することになります。わかりやすい例で言いますと、庭にホースで水をまいている時に、誰かがホースを足で踏んずけたら、水はホースの先から出なくなります。これと同じように、神経が圧迫されると、脳と手足や各臓器との連絡が取れなくなるということです。本当は、これが一番恐いのです。顔がゆがめば格好が悪いですが、命まで落とすことはないでしょう。 ◆神経の種類と役割り◆ では、神経について簡単に説明いたしましょう。神経には、大きく分けて3種類あります。@知覚神経、A運動神経、B自律神経です。それぞれの役割と、それが正常に働かなくなった場合どうなるか、という例を次に挙げてみます。 ◆熱い、冷たいを感じる「知覚神経」◆ まず、@知覚神経。これは外部からの情報を脳に伝える役割です。目で見、鼻で匂いを嗅ぎ、口で味わい、肌で暑い寒いと感じ、それを脳へ伝えます。もし、熱いという感覚がなくなったらどうなるでしょうか?火の中へ手を突っ込んでも熱くありませんから、手は炭になってしまいます。これは冗談ではありません。「糖尿病の合併症で神経が麻痺し、火傷をする人が非常に多い」と、看護婦さんをされているお客様から聞きました。実際、「火炎放射器で庭の草を焼いている時に間違って自分の足を焼いたけれど、気がつかなくて足が黒焦げになった」という方も、当院のお客様にいらっしゃいます。 ◆手足を動かす「運動神経」◆ 次が、A運動神経。我々はご飯を食べる時に、いきなり茶碗とお箸を持つわけではありません。まず、ご飯を食べようと思います。そして、茶碗と箸を取ろうと思います。普通の人ならば、そこで手が思うように動きご飯を食べ始めます。ところが、この、運動神経が麻痺していると、「思うだけで」 茶碗も箸も持てません。当院のお客様に、若いころから鉄工業をされている方がいらっしゃいます。昔は機械もあまり発達していませんでしたから、人海戦術です。それで、高いところから落ちたり、鉄骨が上から落ちてきて、体中ガタガタです。中でも、頚椎の歪みがひどく、茶碗を持とうとすると、パタリと落とすそうです。 ◆臓器を動かす「自律神経」◆ 最後が、B自律神経。我々の意思にかかわらず、眠っている間でも休まず体中の臓器を動かしてくれる神経これは、です。例えば、ご飯を食べると胃液が分泌され、胃が動き出します。ところが、自律神経が狂うと、ご飯が入ってきても胃が動かなかったり、反対に、ご飯を食べてもいないのに胃液が分泌され、胃に穴があいたりするわけです。この自律神経は、体中のあらゆる臓器に直結し、しかも、知らない間に働いてくれるわけですから、一番把握しにくい存在です。 「自律神経失調症」というのをご存じだと思います。これを病名だと思ったら大間違いです。何だか訳がわからないと付ける名前です。要するに、噛み砕いて言えば、「あなたの不調は、きっと自律神経が弱って、体のあちこちが正常に働いていないためでしょう」ということです。どうしてそうなっているのか、また、どうしたら良いのか、全く説明がない。それで途方に暮れている方が少なくありません。実に無責任な話です。 ◆痛みはありがたい「警告」◆ 以上、3種類の神経の概要と、それが弱るとどうなるのか、ということをご説明いたしました。腰や背中や首がゆがむと、まず痛みを感じます。しかし、それは「このままでは危ないよ!!」というありがたい警告と思って下さい。この警告を無視し続けると、今度は「しびれ」、最後には「麻痺」します。ですから、痛みを注射や痛み止めの薬で抑えるなどは、「苦痛を和らげる」という意味で一時的には必要でも、根治の対策にはなりえないということです。 骨盤に関しては、まだまだ大切なことがたくさんあります。しかし、「これ以上長くなると読んでいただけないのではないか」という心配があります。今回は、「骨盤が歪むと、顔が歪むだけでなく、脊椎が歪み、神経が圧迫され、体に様々な故障が出る」ということで終わらせいただき、続きは来月ということで。 では、皆様、お元気で。 ●ご家族の骨盤くらいは、皆様ご自身で治せるようになっていただきたいものです。誰がやっても100%安全で、効果も確実に上がる技術があります。秋ごろから、そういう技術をご指導する講習会を始めようと思っています。計画がまとまりましたら、改めてホームページで発表します。 |
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